オプション投資家養成塾と米国株オプション入門スクールの特徴

投稿者名:金森 雅人

当協会では、日経225オプションを1から学べる「オプション投資家養成塾」と、米国オプションを学ぶ「米国株オプション入門スクール」を行っています。

まだ未経験の方がどちらを最初に受講したらよいか問い合わせがありましたが、結論はまずは米国株オプションで、その次余裕が出てきたら225オプションに取り組むのが良いでしょう。

最初から225オプションの学習を目的にメルマガを購読されている方もいらっしゃいますので、225オプションから取り組んではいけないということは全くないのですが、戦略を理解して実践するのに、早く取り組めるのが株オプションだと思います。

この記事では日経225オプションを扱う「オプション投資家養成塾」と米国オプションを学ぶ「米国株オプション入門講座」について比較を行いました。

日経225オプションと米国株オプションの比較

・戦略の再現性
225:同じような場面が出現するかわからないので全く同じ再現は出来ない、個人個人ヘッジのタイミングが異なると結果もバラバラ
かぶオプ:銘柄が3000銘柄以上あるので、利益の再現性は保証できないが戦略の再現性はある、結果は誰がやっても一緒になりやすい(配当額なども含め)

・使う戦略
225:デビットスプレッド、コンドル、カレンダー系などのスプレッドを取引にデルタヘッジやベガを取り出して戦うなどギリシャ文字を管理しながらタイミングを狙って戦う
かぶオプ:プット売り、コール売り、カラー取引などできそうな銘柄を探して戦うのでバリエーションは少ないが出来る銘柄が多い

・ギリシャ文字
225:満期決済ならギリシャ文字の理解はいらないが、戦略のほとんどは期中決済のためギリシャ文字の理解が必須
かぶオプ:基本的に満期決済なので、ギリシャ文字を学ぶ必要がなく戦略を学べばすぐ実行できる

・必要資金とレバレッジ
225:日経平均が3万円だとすると、3000万円の自己資金を用意するとかぶオプと同じ単位
   →なので通常は300万~500万を用意して証拠金取引でレバレッジをかかる
かぶオプ:銘柄によるが50ドルの株なら50万円の自己資金があれば取引できる

・最大損失
225:プットを売った最大損失の3000万円を用意しておけば証拠金取引ではないが、通常証拠金取引するので証拠金不足にならないか確認が必要
かぶオプ:プットを売っても最大50万円程度と損失額があらかじめ明確にわかる

・相場を読む能力
225:読めないからこそオプションを取引するのだが、ある程度のシナリオを想定して戦う
かぶオプ:S&Pに連動する株、逆相関の株、連動しない株など多彩にあり、期間が数か月や1年間なのでほぼ読めないことが前提

・情報の入手
225:日本の株式情報が役立つ
かぶオプ:米国株の個別銘柄の値動きについて書かれたレポートは日本語で流通していないので入手しづらい

・1週間決済か満期決済か
225:リスクをコントロールしながら、コントロールできるうちに手仕舞いをするので、基本的に期中決済。1~2週間ほどで決済することが多い
かぶオプ:株の売買のツールなので、基本は満期決済にして株に変える

・株を取引する機能かオプションのみで取引するか
225:オプションのみで(ヘッジに先物を入れて)オプションから利益をだす
かぶオプ:株の売買のツールなので、最終的には満期を迎えて株に変わるので、株からの利益が出る

・難易度Lv1を扱うかLv3~4を扱うか
225:米国の証券会社では指数オプションやスプレッド取引のレベルはLv3~4
かぶオプ:Lv1~Lv2の戦い方が主(カバコとかターゲットバイイングとか)

・リターンのイメージはどうか
225:月利10万円をどうやったら得られるかを考えながら取引、1回の利益額が基準
かぶオプ:年利で考えるので全部合わせて10~20%を狙うので地道にコツコツ利益を上げる

・ポジション保有期間
225:毎日相場を観察して、必要ならリスクを低減するポジションに組み替える
かぶオプ:保有したらを持ったら基本的に放置。何もしないで満期を待つだけ

・本が少ない
225:大型書店やパンローリング社を探せば書籍はある
かぶオプ:書籍はあるが大型書店では見かけることがない

・独学で取り組むのに情報の充実度合い
225:住んでいる日本の情報なので情報を取りやすい
かぶオプ:アメリカの市況、個別株の動向は225より入手困難

・銘柄分散
225:225オプション1択
かぶオプ:銘柄が多岐にわたるので分散可能。時間分散もできる

・リスクヘッジ
225:ヘッジポジションを入れるか権利行使価格を変えて少ないリスクで戦う
かぶオプ:銘柄と時間で分散。プット買いの保険を入れる余地がある

・リターンのイメージ
225:ハイリスクハイリターン型
かぶオプ:ローリスクローリターン型

オプション投資家養成塾と米国株オプション入門スクールの違い

225:テキストが400Pを超えて充実感がある
かぶオプ:セミナー形式で講義するので、レジュメを受け取る

・サポート体制
225:メールで質問可能
かぶオプ:メールで質問可能、さらに月1回のZoom勉強会でも聞ける

・学習スタイル
225:テキストを受け取り学習する、通信教育のようなタイプ。問題演習もある
かぶオプ:返答をZoomで回答するのでタイトル通り「スクール」に近い

・実践に移るまでの期間について
225:3~6か月程度学ばれてからエントリーされる方が多い
かぶオプ:戦略を学べばすぐエントリーできるし資金も少なめで出来るのですぐ取り組みやすい

といった感じでしょうか。

進めるのはどちらからでも構いませんが、私が初心者でこれから始めようと思ったら、米国株オプション入門スクールかな、と思います。

「いきなり」米国株オプションに飛び込むというより、学習する難易度で考えると米国株オプションを先に学んだほうが理解しやすいと思いますよ。

先日取ったアンケートでは、

●今勉強している日経225OPを深くしていきたい気持ちが強いが、流動性の高い多い米国株OPに魅力を感じてきている(レバレッジも低く個人の参加も多いので長く続けられそう)

このようなコメントがある一方で、

●オプション理論は同じだと思うので、日経で理論をしっかり学んだ上で、米国での運用方法を学ぶという流れがいいと思います。

こちらのように、まずは日経、そのあと米国という考えを持っている方がいます。

私は2つのオプション取引を経験していますが、株オプションの方が満期で必ず株に変わるルールなので、株取引の一部と考えるとそれほど難しいものではありません。

株オプションを学んでから、次に期中決済のためにギリシャ文字を学びダイナミックに利益を狙う日経225オプションにトライしてみると、オプション戦略のLv1から徐々にLv2、Lv3、LV4へとランクアップしていける感じなので無理がないかなと思います

証券会社の格付けについては一部をブログにも載せています。
https://mf-aa.co.jp/why-covered-call-is-categorized-as-a-beginner-strategy

本当は日本の株オプションができればいいのですが、現状流動性がほとんどないので使えないんですよね。

なので、流動性があってやりやすい米国株のオプションを使っています。

米国株式オプションを学びたい場合は、米国株オプション入門スクールがお勧めです。

 

 

 

 

※当ブログは筆者の個人的な見解を示すものにすぎません。掲載しているデータの収集とその分析についても、筆者の個人的な視点に基づく分析であり、その有効性を保証するものではありません。解説においては、筆者の独自の視点で学習目的のために事例を簡略化している場合があるため、資料の中で紹介される事例は実際の相場とは異なる場合があります。取引事例についても、完全に再現しているものではなく、かつ、その有効性を担保するものではありません。また、本資料に含まれる記述や情報については十分精査しておりますが、その内容に関して筆者は一切責任を負いません。

※当ブログは過去の市場分析と戦略案を検討するものでありますが、取り上げている投資戦略についてはシミュレーション上のものであり、確実にそのような結果が出ることを示すものではありません。また、相場状況によっては損失が出ていた可能性も十分にあり得ます。当該シミュレーション結果が解説の中で説明した戦略の優位性や利益を保証するものではありません。よって、その内容を将来に当てはめて利益が出ることを保証するものではありません。投資手法の有効性などにつきましては、読者の皆様において十分に内容をご精査いただき、商品の特性、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の投資判断と責任でお取引いただくようお願いします。

※株式取引(米国株式)、オプション取引(米国株オプション取引)においては、株式相場、為替相場の変動等によって損失が生じるおそれがあります。お取引に際しては、あらかじめお取引先の金融商品取引業者等より交付される契約締結前交付書面等を十分にお読みいただき、商品の性質、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分に御理解いただいたうえで、御自身の判断と責任でお取引いただきますようお願い申し上げます。
 

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