コンドルを複数建てた場合の権利行使価格の売りと買いの相殺について

投稿者名:金森 雅人

先物価格2,300円を中央値にしてアイアンコンドルを組むとします。

上昇方向よりは下落への保険を掛けるつもりで、プット側にもコンドルを追加することを考えてみましょう。

アイアンコンドルを組んでからプット側コンドルを組む場合ですが、オプションを4つ×2で、合計8つ持つことになります。

でも、この場合は売りと買いが相殺するオプションP20000が含まれています。

これについてどのように考えればよいでしょうか。

コンドル2つ保有する際の同一権利行使価格は建てる必要がない

結果は、相殺するのだからP20000売りもP20000買がお互いに相殺しあうので、相殺分は考慮せずにオプションを6つ建てるのが正解です。

売りと買いが相殺するオプションは両建てで損益が発生しないので、買っているなら反対売買で決済して、売っているなら反対売買で決済します。

下記のPrizeのシミュレーション結果上はP23000の買いと売りが表示されているのはシステム上で相殺されずに残るからです。

取引結果を表示させないと、そのとき何をしたかわからなくなるので、仕様上このように取引履歴を残すようにしています。

問題のP23000売りと買いですが、同時に発注するなら建てる必要はありません。

損益が発生しませんので。

もしポジションが分かりにくくなるなら、合理的ではなくてもポジションを全部建てるということで、管理しやすくするという方法はあると思います。

ただ、その分ポジションを建てて反対売買する手数料が余分にかかりるので、口座での売買記録を分かりやすくする以外にはメリットはないです。

自分のオプション口座のなかで、同じ行使価格のオプションの新規買いと新規売り発注は、相殺されないで約定されて建玉が残ります。

両建てポジションは相殺されないで保有し続けますので、消したいと思ったら自分で反対売買するかSQで清算を待つことになります。

コンドルについては、コンドルの4ポジションを松井証券のツールで実際に建てた事例もお読みください。

 

 

 

 

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