投資を全く知らない人、オプション取引を知らない人に話をすると、「何?オプションって。ディーラーオプションとかの、あれ?」と、よく聞かれることがあります。
実は、その「オプション」で、全く間違っているわけではありません。意外と本質を捉えた言葉、という気がしていますので、その点について考察します。
オプションはオプションで、みんなが思っているオプションと一緒
「ディーラーオプション」
「オプション注文」
「オプション契約」
などと言われる、オプションがオプション取引です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でオプションを調べてみました。
以下抜粋。
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【選択肢】
選択肢のこと。
製品やサービスにおける追加注文のこと。一般に、一定の完成品に対して利用者が選択的に追加することで、機能を追加したり性能を高めるといった目的を持ったものを指す。
また、その製品・サービス自体を指す。一例として、自動車の注文装備など。対義としては標準装備。
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このように、追加注文するのがオプションです。翻って、オプション取引も、追加注文の意味合いがあります。
だから、意味合いとしては全く遠いわけではないのです。事例を3つ挙げてみます。
1.車を買わずにディーラーオプション付ける人はいない
カーナビなどの車のオプション品は、車という本体があって、オプションでカーナビやETC、フロアマットなどをオプション品として購入します。
本体の車を買わずにオプションだけ注文する人って、いないですよね。
これぞまさしく、「本体があっての追加注文」です。オプション注文です。
2.ポテトもご一緒にいかがですか?
オプション注文とは、「ご一緒にポテトはいかがですか?」に近いかもしれませんね。(厳密にはポテトを薦めるのはセット販売だと思います)
ハンバーガーを買ったから、ついでにポテトやサイドメニューはいかがですか、と付随して買わせる方法。
こちらも、ポテトだけが欲しければ、最初からポテトを注文します。
ご一緒にポテトもいかがですかと聞かれるのは、本体のハンバーガーがあって、そのついでに追加注文で商品を買ってほしいから勧めています。
3.困る前に契約しておく「オプション契約」
オプション契約とは、車で言えばJAFに加入しないかとか、任意保険(人身傷害とか対物対人の保険とか)に入ったほうがいいですよとか、正規ディーラーのメンテナンスパックみたいなものでしょうか。
あとは住宅に関する火災保険や、地震保険もそうですね。本体の家があるから、火災保険や地震保険に入ります。家が無いのに火災保険に入る人はいませんよね。
これぞまさしく「追加注文」して加入するものです。オプション注文で契約するのが保険です。
しかも任意なので入っても入らなくてもよくて、保険に加入するかどうかの選択権は持ち主にあります。
このように、本体があって追加注文するのが「オプション」です。
オプション取引も実は同じです。取引する商品が本体にあって、その本体の取引にオプションで注文する機能を付けたもの。それがオプション取引です。
日経225オプションは、追加注文だけを取り出して売買をするのでわかりにくいのですが、株オプションは本体の株があって、オプション注文を契約するために使われます。
では、どのように使われるのか簡単に解説します。
持っている株を「売る」ためのオプション注文をする人
もしあなたが、転売目的で流行りのゲーム機を買ったことを想像してみてください。
少し前だとニンテンドー〇イッチでしょうか。今でこそ買えるようになりましたが、発売当時は品薄でしたよね。
例えば、このゲーム機の定価は3万円だとします。
転売する人の気持ちになってみると・・・
それが市場で4万円で買える状態にあるとします。いわゆる「転売ヤー」いて、値段を上げています。
でもあなたも「転売ヤー」だから、もっと値段が上がるはずと思っているとします。
このような人気があって手に入らない商品を買った転売目的人が、次にやることがあります。
必ず、
もれなく、
100%、
絶対に、
間違いなく、
何が何でも、
やること。
それは、買ったものを売るですよね?
転売目的で買って、売らない人はいません。全員売ります。
転売が目的だから、売るのは必然
買った値段が4万円で、売却値段が4万5千円だったら、5千円の利益。もし売却値段が3万7千円だったら、3千円の損失。
このように利益になるか損失になるかは市場に出回っているゲーム機の数とか人気によって左右されますが、あなたは定価の3万円であっても、転売目的なら売らないといけませんよね。
(もしゲームを楽しむためならいいのですが、それは転売ヤーではありません(笑))
じゃあ、値上がりするか値下がりするか、今後の値動きを正確に読めますか?
で、このゲーム機を売るときに、普通は「今買いたい人」を見つけて売りますよね。
今買いたい人が、仕入れ値よりも高く買ってくれれば転売は利益になります。
買った値段が3万5千円で、売却値段が4万円だったら、5千円の利益。
ですが今買いたい人がなかなかいなくて、仕入れ値よりも安くしか売れなければ転売は失敗です。
もし売却値段が3万2千円だったら、3千円の損失。
これはわかりますよね?
では、そのゲーム機がどんどん値段が吊り上がっていったらどうでしょうか。右肩上がりに売買値段が日増しに上がっていく・・・
買った値段は4万円だけど、
昨日は4万2千円。
今日は4万4千円。
次の日は4万5千円・・・
「やべぇ。このまま値段が上がり続けて5万円を超えるんじゃないか!?」
なんて思うかもしれません。
2週間くらいそのまま様子を見ていたら、もしかしたら今よりももっと高値で売れるかも・・・そんなことを考えると、「今買いたい人」に今の値段で売ったら利益はそこまで。
買った値段が4万円で、売却値段が4万5千円だったら、5千円の利益。
もしかしたら2週間経って値段が下がるかもしれないけど、右肩上がりになってゲーム機制作会社も増産が追い付かないとかいうニュースを聞いたら、もしかするともしかするって思いませんか?
将来を予想するのは難しいですが、グングン値段が上昇していったら、なんとなくこれからも値上がりしていくような気がしますよね。
そんなとき、こんな都合のいいこと考えたくなりませんか?
「今手放したら4万円で買って4万5千円で売るから5千円の利益。でも、2週間後までまったら、もしかしたら1万円や2万円の利益が出るかもしれない。じゃあ、2週間待ってみるか!
でも、2週間待ってるうちにニンテンドー〇イッチが増産されて誰でも買えるようになったら、定価の3万円になっちゃうな・・・いま僕は4万円で買ったから、3万円でしか売れなかったら1万円の損失。
それは痛いから、せめて4万1千円くらいで売れれば、差し引き1千円の利益が残る。
リスク取って2週間待って値上がりを期待するんだけど、2週間後にいくら値段が下がっても4万1千円で買ってくれる人がいればいいのになー」
って、こんな都合の良いことを考えたくなりませんか?
もし値段が下がっても4万1千円で買ってくれれば、買値は4万円で売値は4万1千円だから、差し引き1000円の利益です。
今の値段は4万5千円まで値上がりしているので、4万1千円で売るのはちょっと損した気分ですが、定価の3万円まで値下がりするよりはよっぽどマシじゃないでしょうか?
こんなことができたらいいなって思いませんか?
それを叶える方法があります
こんなドラえもんのような「あんなことできたらいいな」を叶える方法があります。
それがオプションです。
オプションは、都合の良い願いをかなえる方法なんです。こんな仕組みがあったら、転売も安定利益が狙えると思いませんか?
ただ、この「オプション取引」は転売業界では使えません。株式投資で、このオプションを使うことができます。
この仕組みを知って投資するのと知らないで投資するのは、どっちが利益が残りやすいと思いますか?
それは、当然オプションの仕組みを知っている人の方だと思いませんか。
LEAPS取引で7ヶ月利回り31.7%を得た具体的手順でオプション取引をどうやって使うかを詳細に解説しています。