ケラノバ株のインカムゲイン投資で年利が約1.5倍に増えた方法

投稿者名:金森 雅人

あなたはインカムゲイン投資で、配当の利回りよりも利率が良い投資スタイルを知っていますか?

今年の4月18日に、Kellanova(ケラノバ)の株に対してインカムゲイン投資をしました。

Kellanova株は配当利回りが3.5%程度なのですが、私がやった方法では、5か月で148ドルを受け取ることができました。

利回りで計算すると、5.4%の利回りとなりました。

年利で考えると3.5%がおおよそ1.5倍に増加したことになります。

使ったのは、オプションです。

アメリカ株の株オプションを使ってインカムゲイン投資を行えば、このように利回りを向上させることができます。

ケラノバ(シンボル:K)

日本では会社の株は証券コードで呼ばれますが、アメリカ市場ではシンボルで呼ばれます。

Kellanovaは「K」とアルファベット一文字です。

【事業内容】

同社の主力製品はクッキー、クラッカー、トースターペストリー、シリアルバー、フルーツスナック、冷凍ワッフルと野菜食品などの即席シリアルとインスタント食品を含む。

同社のセグメントには穀物、トースターペストリー、健康とウェルネスバー、飲料を含む米国モーニングフーズ、クッキー、クラッカー、シリアルバー、風味スナック、フルーツ風味スナックを含む米スナック、食品サービス、自動販売機、ガールスカウト、食品製造業などを含む米国特産品、米国凍結、カシおよびカナダ事業セグメントを含む北米とその他、ヨーロッパ諸国で構成される欧州、中南米とメキシコを含むラテンアメリカ、サブサハラアフリカ、オーストラリア、その他のアジア太平洋市場で構成されるアジア太平洋地域などを含む。

 https://jp.investing.com/equities/kellogg-co.-company-profileより引用

 

ケラノバの配当利回りは3.5%

このケラノバの配当は、四半期で1株当たり0.57ドルの配当が出ます。

下記のnasdaq.comによると、直近の8月30日に1株当たり0.57ドルの支払い履歴がありました。

f:id:option-trade:20190930210613j:plain

なので、100株持っていると四半期ごとに57ドルの配当を受け取ることができます。

 

このケラノバの株価は、現在およそ64ドルです。

この株を100株買って1年間持ち続けると、配当57ドル×4回=228ドルを得られることになります。

これが配当投資のリターンです。

 

64ドルの株を100株持つので、6400ドルの資金を使います。

それで年間228ドルのリターンを狙うので、計算すると228ドル÷6400ドル=年利3.56%です。

 

このケラノバ株に対して、私はインカムゲイン投資としてオプションを使って利益を狙いました。

オプションを使うことで利回りが5.4%に向上

私はこのケラノバの株を、4月18日に買うつもりで株オプションを売りました。

オプションプレミアムを受け取ることができ、その額は148ドルでした。

 

そして、9月20日に満期が来てオプションが消滅したので、5か月間で148ドルの利益が確定しました。

 

年率に直すと、148ドル÷6400ドル÷5か月×12か月=5.4%の利回りです。

 

インカムゲイン投資スタイルをオプションで実現すると、単純に配当を狙う投資よりも、利回りが増えます。

3.5%が5.4%に増加したので、約1.5倍に増えた計算です。

 

ただし、オプションには満期がありますので、生涯持ち続けるわけではありません。

今回は満期が9月20日のオプションを売って思惑通り消滅したので、そこで自動的に投資終了です。

 

ケラノバの株でめでたく利益を上げることができたので、次は他の銘柄で投資妙味がありそうな銘柄を探します。

株式投資の配当狙いは数年~数十年保有して、企業と一蓮托生する気持ちで応援しているイメージがありますが、私が行っているインカムゲイン投資スタイルでは利益が出たら投資が自動的に終了しますので、資金を寝かせないで済みます。

 

普通は利食いはとっても難しいものですが、今回のスタイルならほぼ自動的に投資終了しますので、気持ちを切り替えて他の銘柄探しを楽しむ余裕があります。

アメリカ個別企業の株は4000件以上あると言われていますので、選びたい放題です。

このような投資スタイルを実現できるのが、このインカムゲイン投資法です。

配当投資と同じリスクなのに利回りが1.5倍増えた理由

ご覧いただいたようにインカムゲイン投資スタイルで利回りが増えたのに、株を買う以上のリスクは増加していません。

配当狙いの場合は株を買ってずっと保有していますが、私の場合も株を買うつもりでオプションを売り増した。

それでもリスクは増えないのにリターンが増えているのがお判りでしょうか。

 

普通は、リターンが増える時はリスクを取っている証拠です。

リスクが増えないのにリターンが増えないことはあり得ません。

 

ですが、このように実際にリスクが増えずにリターンが増える現象が起きています。

その原因は、知っているか、知らないかの違いです。

たいていは投資商品に優位性は無く、リスクとリターンは一致しているためリスクを取らないとリターンは増えないと思われがちですが、まだオプション取引には株式投資に対する優位性が残っています。

 

それが今回の利回りの増加要因です。

 

オプションは難しいからと敬遠されがちですが、知らなければそれだけ利回りを捨てているだけです。

もったいないと私は思いますが、知らない人にとっては特にもったいなくも感じていないのが、投資の世界のようですね。

結局知っているか知らないかが支配しているのです。

 

ただし、難しいからと敬遠しているのは日本人だけです。

本場アメリカでは、当たり前のようにオプションが活用されているようで流動性も非常に高く取引がしやすい市場です。

食わず嫌いはもったいないと思いますが、なかなか日本ではオプションは受け入れられなく、まずは株式投資から始める投資家が大半です。

 

JPXでも今後数年かけて日本でかぶオプの取引量を増やそうと努力しています。

将来的には日本も活発になるでしょうが、このような優位性のある市場でさっさと利益を上げるなら、今すぐ米国市場で取引を開始したほうが、ゆったりと投資するスタイルを手に入れることができると思います。

まとめ

株オプションを使うと、配当投資で利回り3.5%しか得られないケラノバ株で、およそ1.5倍のインカムゲインを得ることができました。

インカムゲインの利回りを増やしたのは、株オプションを使ったからです。

使い方さえ学べば、誰でも実現可能なのがインカムゲイン収益なので、使い方を学ぶと投資の幅がきっと広がるでしょう。

でも、日本人はなかなか一歩を踏み出さない傾向があり、JPXが今後かぶオプを日本でも活発にしようと頑張っていますので、日本で流動性が高まってから他の人と同じタイミングで投資を開始したい人は数年後まで待ちましょう。

そんなに悠長に構えていないで、さっさとかぶオプでインカムゲイン投資スタイルを身に付けたいなら、アメリカ市場の取引方法を学ぶと、私がやったような利回りを増やす方法を身に付けることができます。

そうすれば日本の市場で一喜一憂する今の投資のバリエーションから、アメリカ市場も加えることで世界への分散投資ができて投資のリターンも安定するかもしれませんね。

アメリカ株オプションの戦い方についてはLEAPS取引で7ヶ月利回り31.7%を得た具体的手順でも解説しています。

 

 

 

 

※当ブログは筆者の個人的な見解を示すものにすぎません。掲載しているデータの収集とその分析についても、筆者の個人的な視点に基づく分析であり、その有効性を保証するものではありません。解説においては、筆者の独自の視点で学習目的のために事例を簡略化している場合があるため、資料の中で紹介される事例は実際の相場とは異なる場合があります。取引事例についても、完全に再現しているものではなく、かつ、その有効性を担保するものではありません。また、本資料に含まれる記述や情報については十分精査しておりますが、その内容に関して筆者は一切責任を負いません。

※当ブログは過去の市場分析と戦略案を検討するものでありますが、取り上げている投資戦略についてはシミュレーション上のものであり、確実にそのような結果が出ることを示すものではありません。また、相場状況によっては損失が出ていた可能性も十分にあり得ます。当該シミュレーション結果が解説の中で説明した戦略の優位性や利益を保証するものではありません。よって、その内容を将来に当てはめて利益が出ることを保証するものではありません。投資手法の有効性などにつきましては、読者の皆様において十分に内容をご精査いただき、商品の特性、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の投資判断と責任でお取引いただくようお願いします。

※株式取引(米国株式)、オプション取引(米国株オプション取引)においては、株式相場、為替相場の変動等によって損失が生じるおそれがあります。お取引に際しては、あらかじめお取引先の金融商品取引業者等より交付される契約締結前交付書面等を十分にお読みいただき、商品の性質、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分に御理解いただいたうえで、御自身の判断と責任でお取引いただきますようお願い申し上げます。
 

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