ネガティブガンマのデルタヘッジは日経平均ミニを使う

デルタヘッジとは、オプションのポジションのデルタをニュートラル(≒0)にするために、相場の上下に応じて日経先物ミニを売買していく戦略です。

デルタヘッジの例

例えば5月SQ通過後にショートストラドルとして、6P28000を1枚売り、デルタを調整するためにミニを5枚売るとショートストラドルとなり、デルタがマイナス、つまりネガティブガンマの形になります。

このようなリスクカーブです。

緑の線が、ポジションの姿を現していて、リスクカーブと呼ばれます。

青い線が6月SQ時の損益を示す線になります。

翌日、相場にさほど動きが無かったので、デルタは+0.03とほとんどそのままです。

この場合はデルタヘッジしません。

その翌日のリスクカーブです。

その翌日は日経平均株価が上昇したのでデルタが-0.115となりました。

緑の線がエントリー時のリスクカーブで、赤い線が現在のリスクカーブです。

このように-0.115とデルタの値が0からずれてきたのでデルタヘッジとして日経平均ミニを当てていくのがデルタヘッジです。

日経先物ミニはデルタが0.1の商品

日経先物ミニはデルタが+0.1の商品です。

そこで、デルタヘッジのやり方としては相場が下落してポジションのデルタの合計が+0.1となれば日経先物ミニを1枚ショートし、デルタをニュートラルに戻します。

相場が上昇してデルタが-0.1となれば日経先物ミニを1枚ロングして、デルタをニュートラルに戻します。

このように相場の動きによってデルタを0に調整することで、相場からのデルタによる損失を最小限に食い止める方法です。

これが日経先物ミニを追加したリスクカーブです。

1つ前のグラフに対して、青いSQ損益が傾いているのが分かりますでしょうか。

これが日経先物ミニを入れた効果です。

現在いるところが赤い十字線なので、前述のリスクカーブがよりフラットな位置(=デルタ0)にいることが分かります。

青いSQ損益は無視して、常に自分のポジションのデルタをニュートラルにするのがデルタヘッジのやり方です。

ネガティブガンマのデルタヘッジの利益の源泉はセータとベガ

この時の利益の源泉は、時間価値の減少(セータ)と動かないことによるIVからの利益(ベガ)を狙っています。

ただし、まったく動かない相場ということはないので、常にポジションを管理してデルタが自分の目論見通りから外れていけばデルタヘッジして調整、またずれたら再度調整・・・といった具合に相場の変動を監視しながら常に日経平均ミニを使って調整する方法です。

 

ショートストラドルのデルタヘッジについて、現実には瞬発力だったり常に相場を見張ってなければリスクが高いので、個人投資家ではなかなか理論通りにいかなくて苦しんでいるのが本音ではないかと思います。

常にネガティブガンマでヘッジするのは休む暇もないし、1回の失敗が命取りになる可能性があるため、なかなかお勧めしにくい戦略です。

相場観で凪になるときを予測してセータを取りに行くほうが合理的に感じるかと思います。

この際にどうしても「凪になるであろうタイミング」を探るという相場観が入ってしまいます。

常にネガティブガンマのデルタヘッジをやると、たとえ9勝1敗で勝率が高いとしても、その1敗で利益の大半を失うことになりかねません。

ネガティブガンマのデルタヘッジは個人投資家には難しい

ネガティブガンマのデルタヘッジは、プロがヘッジをするときの常套手段です。

個人投資家でも理屈上はできますしその方法もオプション投資家養成塾で解説していますが、見るのはカンタン、でもやるのは大変、というのを取引経験がある人は良く感じていると思います。

IVの低下とセータを安全に取れればこれほど楽なことはないと思って実行する人が多いですが、実際は体験されたように楽して稼げるほど甘くないのでリスクを回避するには神経をとがらせないといけない戦略でもあります。

オプション投資家養成塾では、危険だからやり方を省略して説明しないのではなく、危険なことを明らかにしたうえで、どうやったらヘッジできるのかとその大変さを解説しているスタンスです。

なので、辛くない人はやっているでしょうが、私や私の周りでは、やっぱり大変だという声が多いです。

その大変さを耐えれば利益が出ると確信している人はやり続けているとは思います。

ストラドルについては、北浜投資塾のセミナーでも話しています。

ぜひこちらも併せてご覧ください。

https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/seminar/movie/KtiahamaSeminar03.html

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