TOCOMでリニューアル上場する金オプションをデモ取引できる、先物オプションシミュレーターが9月8日にリリースされました。
この金オプションシミュレーターは、オプション取引でだけではなく、金先物や金ミニを初めて取引する方のために、仮想市場で実際の取引と同じような売買体験をしてもらう学習ツールとなっています。
このシミュレーターでは、体験したいことや学習したいことに合わせてシナリオを選ぶと、シナリオが画面の見方や売買の進め方を視覚的にサポートしてくれます。
TOCOM先物・オプション シミュレーターとは
OSEが提供しているオプションシミュレーターと同様、知識編だけではなく実際の取引イメージが湧くように作られた無料のツールです。
知識の学習から、実際の取引シミュレーションまで行うことが出来ます。
このようなインターフェースをしています。
イメージはtocomスクエアのオレンジ基調に合わせたという話を噂で聞いたことがあります。
(参考:tocomスクエアとは、東京商品取引所の1Fに設置された情報発信ブース)
掲載シナリオ
掲載されているシナリオは下記のようになっています。
- 先物初心者向け 金(ミニ)とは
- 金(ミニ)は満期日にどうなるのか
- 金(ミニ)の証拠金のしくみ
- 金(標準)とは
- ゴールドスポットとは
- オプション初心者向け 金オプションとは
- オプションの証拠金のしくみ
- コールは満期日にどうなるのか
- プットは満期日にどうなるのか
ユーザーは、その解説に従ってゲーム感覚で操作すると、先物・オプション取引の仕組みや利用方法が理解できるようになるというものです。
シミュレーターは、インターネットで24時間いつでも利用することができます。
金オプションとは
日経225オプションの代替として
今後日経225オプションの代替品として、日経225オプション市場でなかなかうまくいかない相場の時にも、活用できる市場として有望です。
225オプションとSQのタイミングや限月の考え方などが異なりますので、基礎知識を含めてこのシミュレーターで学ぶことと効率化を図れます。
今まで日経225オプションで学んできた内容を、そのまま生かすことが出来る市場となりますので、収益チャンスが生まれるはずです。
日経225オプション投資家以外のニーズ
私は日経225オプション投資家が代替手段として金によるオプション取引をするであろうと考えていますが、TOCOMサイドや証券会社では独自に金保有の投資家や幅広い投資家を呼び込んでいると考えています。
特に金現物保有者のプット買い保険などは分かりやすいしニーズもあることが事前調査でわかっています。
金オプションの特徴
ボラティリティが低い
金オプションは、ボラティリティが低いです。
一般的に12%~16%くらいで推移するものと思われます。
金の値動きを見ても、NYダウが荒れると金/ドルの価格が高くなるといわれていますが、普段はもみ合い相場であることが多いことからボラティリティの低さを伺い知ることが出来ます。
そこで、シミュレーターに採用されているボラティリティは、低めに12%近辺を採用しているようです。
実際の相場が動いた時に再度見直しをして現実との乖離を解消していくものと思われます。
オプションのプレミアムが小さい
実際にシミュレーターでは金ミニを1枚4,400円程度で購入できます。このサイズ感を抑えておきましょう。
100倍の40万円がミニ1枚の代金となります。
一方の日経ミニの場合は、16,000円×100倍なので160万円となります。
先物ミニを比較しても約1/4のサイズで初められるので、非常に少額から取り組めることが分かります。
よって原資産価格に連動するオプション価格も、日経225オプションに比べると非常に安く取引ができることになります。
さらに市場がそれほど大きく荒れない特徴がありますので、値動きが小さく初めてのオプション取引にも適しているといえます。
シミュレーター利用方法
お名前とメールアドレスを入力するだけでどこからでもアクセスできますので、スマートフォンからでもアクセス可能となります。
移動中やスキマ時間に学習をすることが出来てしかも少額から取引可能となりますので、学習環境は非常に取り組みやすいものとなっています。
日経新聞にも掲載されました
日経新聞にも掲載されました
2016年9月10日付の日経新聞記事
2016年9月16日の日経新聞の記事
セミナー動画の公開
9月7日の個人投資家向け金オプション説明会で伊藤祐輔氏が講義した内容はTOCOMのWEBサイトから視聴できます。
伊藤祐輔氏がセミナーを行った際のテキストと動画を公開した金オプション取引に係る個人投資家向け説明会が公開されています。
まとめ
この機会に金先物・金ミニを学習するとともに、金オプションについて理解を深めてオプション取引の幅を広げましょう。
また、シミュレーターについてはOSE先物・オプションシミュレーターの2つのバージョンアップ内容も確認してください。