VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年8月21日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500は小幅上昇しましたがVIXは低下せず前日とほぼ同等の水準にあります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
前日からほぼ横ばいで推移しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数はコンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は2.35です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きですVVIX/VIXレシオ移動平均が上向きであり、強気を維持しています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは横ばいでSKEWが上昇しました。バランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-309万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りとコール買いが優勢でした。
S&P500の上昇でコール売りが出るのは市場参加者が安心感を示していると考えられる良い兆候です。
買い玉はカバードコールの買戻しと考えられます。
まとめ
市況はほぼ横ばいでしたが、VVIX/VIXレシオは引き続き強気のサインであり、SPYオーダーフローでもコール売りを伴う株価上昇であることがわかるため、引き続き強気スタンスといえます。