VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年5月21日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXはさらに低下し、VIX1Dは7.01ポイントまで下落しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が徐々に広がってきている様子が分かります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態ではありますが、先物価格と指数が近い値となっています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
限月交代の画像になっていませんが、今日からの先物第1限月(6月限)と第2限月(7月限)の差は0.93です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXレシオが若干下落を始めました。VVIX/VIXレシオは依然として上向きで強気シグナルが出ていますが、VVIX移動平均が上向いているため下落に注意が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが低下してSKEWが上がる、バランスの取れた状態です。SKEW/VIXレシオは移動平均を超えて上昇を続けています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+383万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢で平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングはプット売り、ATMから+5%のデルタショートはコール売りと、典型的な形です。
May21’24C529の買いやMay21’24C530の買いなどインザマネーのコール買いについては、カバードコールの買い戻しが出たようです。
まとめ
再びVVIXが低下しVVIX/VIXレシオの数値も改善してきました。ただしVVIX移動平均は下向きのままであり、今後は下落に注意しながらも上値を追っていくことができる可能性があります。