VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月26日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXはそれほど反応していないようです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
横ばいが続いています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は7%とほぼ変化はありません。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っていています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオの移動平均が下を向いており、サインとしては下落注意ですが、今年に入ってからS&P500とVVIX/VIXレシオの相関が崩れてきている点が気になります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが横ばいでSKEWが上向きと、バランスが取れている状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-145万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングはプット売り、ATMから+5%のデルタショートはコール売りと、典型的な形です。
まとめ
VVIX/VIXを見ると、株価は天井を付けて下落するサインが出ています。
今後の動向に注目したいところです。