VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月23日(金)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は上昇、NASDAQは下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価が上昇し安心感からVIXは低下しました。直近では最も低い値となっています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
再度幅が広がってきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムに戻っています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が6&台と徐々に広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.90と基準の0.9ちょうどの位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXがそれぞれ低下して、VVIX/VIXレシオの生データは前日よりも高くなりました。
VVIX/VIXレシオは下向きですが原資産のS&P500は上昇しており、今年に入ってから相関性が無い状態が続いています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落してSKEWが上昇する、バランスが取れた状態であると言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-519万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売り、ATMから+5%のデルタショートが強いのはコール売りと、典型的な形です。
まとめ
エヌビディアの決算を通過して安心感が漂ってきているのではないでしょうか。
VIX/VIX3Mは基準の0.9まで下落しており改善はみられるので、VVIX/VIXレシオが好転するのを待ちたいところです。