VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年5月14日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
15日には4月の米消費者物価指数(CPI)と米小売売上高が発表されることにより、主にVIX1Dを中心にヘッジ買いが入ったようです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がりつつあります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が0.68と若干狭まりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.91と基準の0.9を上回っており警戒が必要なサインです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが移動平均線を上回っています。この状態が続くとVVIX移動平均が上を向き上昇相場の終焉を示唆することになります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落しSKEWが上昇しておりバランスが取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+86万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
寄付きにプット売りが出ましたが、その後株価が前日比でマイナスとなり売っているプットが買い戻されたようです。
ATMから-5%のデルタロングはプット売り、ATMから+5%のデルタショートはコール売りと、典型的な形です。
まとめ
VVIXの上昇が気になります。このままVVIXが上昇し続ける状況で移動平均線が上向く場合は手仕舞いを考えても良いかもしれません。