VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年10月30日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは少し落ち着いてきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数が落ちてきて先物ディスカウントが解消されつつあります。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は少しだけコンタンゴ回復されつつあります。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
時系列で眺めるとVIX指数のスクイーズ状態が改善しつつあるとはいいがたいですが、若干スクイーズ状態が解消されています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.95と、前日の1.0からは落ち着いてきました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは移動平均レベルで下向きを示しており、VVIXやVIXの移動平均が下落しているのでまだ悪い形と言えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXが順相関になっていますので、このような形状が出たときには転換を示すことが多いので期待したいところです。
通常はSKEWが上がりVIXが下がってレシオが上向きになるのが良い状態の特徴です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+906万枚を超える買い圧力がオプション側でありました。
典型的な上昇の形であり、プット売りが上位に来ています。
昨日の状態では株価の変動チャートと同じように右肩上がりプット売りを押し込んでいるものと思われます。
その結果緑が立っています。
コールは逆に買い戻しを余儀なくされているものと思われます。
昨日の相場のトレースにすぎないので転換点になるか分かりませんが、大きな上昇圧力があったので今後に期待したいところです。
まとめ
VIXの数値自体は多少緩みましたが、VIX系の指標を見ると昨日の反発程度では改善を示してはいません。