VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年9月15日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
長期金利の上昇による手じまい売りと報道されています。
ハイテク関連に売りが入ったようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは少し反応していますが慌てる水準までにはありません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物と指数の関係は問題ありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は平穏な時には順調に離れていきます。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
時間軸で見ると反応はしていますが驚くほどではありません。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9には遠いため安心できます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが天井を付けたような形をしています。
VVIXが底を打っている形になっていますが、再度緩やかに下向きなればVVIX/VIXレシオも回復するものと思われます。
ここが押し目と感じてロングでエントリーするか調整段階で手仕舞いするか分かれるところです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係はSKEW/VIXレシオが移動平均を上回っているため平穏と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
52万枚程度の買い圧力があったということで、売り買い交錯して方向性がない展開です。
中身はプット売りとプット買いが上位を占めて、出来高ボリュームも0DTEの短期トレードが中心だったと思われます。
14日にポジションがロールされて、カバードコールの買い戻し手で緑の棒グラフが立ったので、14日のコール買いはコール売りの買い戻しだったと思われます。
6月第3金曜日の前日にも大きな建玉がありその後下げているので、もしかするとトリプルウィッチング時にはロールのために活発にオプションが取引されて第3金曜日は調整が入る傾向があるのかもしれません。
まとめ
VVIX/VIXレシオが天井を示唆していますが、他の指標は悪くなっていませんので、ここで押し目としてエントリーするか調整と判断して手仕舞いをするかの転換点になるかもしれません。