VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年9月18日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQともわずかに上昇しました。
昨日は手掛かりが無くFOMC前で動きが無かったように感じられます。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
9DAYとVIXが若干反応しました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムは変わりません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は満期が近いため広がっています。
先物の形としては普通です。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9月14日を境に上昇(縮まる方向)に推移しています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9に近づいてきました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオの移動平均は徐々に下向いてきました。
これのレシオが下向きになると相場に重荷を感じます。
VVIXとVIXが上がってきた場合には、下落トレンドの戻りを試したが届かなかったと判断できるかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは10を割り込んできます。
11を超えるとピークになりやすい傾向があり、2回目の11ポイントを超えた位置から急速に下げてきています。
数値が9ポイントを割り込むようだと相場が悪い方向に動き出すサインと言えるかもしれません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
ようやく100ポイントを割り込み始めました。
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
610万枚の買い圧力がオプションでありました。
昨日の動きは終始前日比より高い位置にいたのでプット売りが優勢で、2番目に来ているのはITMで売っているプットの買戻しだと考えられ、ほとんど短期の0DTEを使った日計りのトレードが中心だっと思われます。
気になるのが、11/17満期のC460にまとまった買いがありました。
コール買いの実需を考えると目先上昇を考えてる表れかもしれません。
引き続き注意しておきたいと思います。
まとめ
VVIXが上を向いてVVIX/VIXレシオが下向きを形成しつつある点が気になります。
VVIXやSKEWについては今のトレンドを分析できますが未来を予測できるものではありません。
今の上昇や下落が良い状況か悪い状況かを推測できる材料となるかと思います。