VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月7日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
利益確定の売りも出始めたようで上値が重たくなってきたようです。
9月下旬の山を捉えるところまで回復してきました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは昨日とほとんど変わりがありません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアム状態となっています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は5%台と開き始めています。
先物の満期があと1週間ほどなので通常期はもっと幅が広いはずなので、上昇の名残が残っています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と昨日と変わらずです。
基準の0.9を割り込んでいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが上向きです。
S&P500と同じ相関の高い指標を作り、中身を分解して分析することをしています。
VVIXが低位にあり、VIXも低位でVVIX/VIXレシオは上向きになる非常に良い形となっています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWはVIXの数値を内包する計算式となっていますが、SKEWとVIXが逆相関で推移しています。
今はSKEWとVIXが逆相関で推移して今の数値は良い状態と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+660万枚を超える買い圧力がオプション側にありました。
中身を見るとプット売りが優勢で次にコール売りが来る、典型的な安定相場と言えます。
オプション側で何か動きがあるようには見えません。
昨日特殊な取引と説明しましたが、これらのD-ITMコールは全てロングで積み上げられていたことが分かります。
これらは現物の代用として使われているように見えます。
まとめ
VIXの数値は平穏を示し、VIX関連の複合的な指標は総じて安定を示しています。