VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年7月12日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500の上昇と、経済指標の発表によりVIX1D、VIX9Dが大きく下落しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体的に幅が広がり始めてきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が1.11とほぼ横ばいです。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオの移動平均は上を向いたためリスクオンのタイミングに見えますが、VVIX、VIXともに移動平均が若干上を向いているように見えます。
慎重にエントリーしたい人は様子を見ても良いかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWも下落しました。SKEW/VIXレシオは移動平均上にあり、方向感が無くなってきました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-280万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが優勢でしたが、上値は重いように感じます。
まとめ
SPYオーダーフローからは上昇の傾向が見て取れますが、まだVVIX/VIXレシオの構成要素であるVVIX,VIXの移動平均が下を向いていないため、慎重にエントリーする場合はもう少し様子を見ても良いかもしれません。