VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年7月15日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500はわずかの上梓したものの、VIX指数はVIX9D,VIX30Dの上昇が顕著です。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体的に数値が上昇し市場は反応したことが分かります。
今後スクイーズ状態に向かうかどうかに注目です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が1.01でした。本日が7月限の最終取引日です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに上昇し、移動平均が上向き始めました。
VVIX/VIXレシオが移動平均線を割り込み始めており、相場の強い上昇は今のところ感じられません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWが下落する、下落方向にバランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオは急落して移動平均を割り込んでいます。S&P500の上昇が一服したことを思わせるチャート形状です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-636万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが優勢でしたが、上値の重さを感じます。
まとめ
VVIX/VIXレシオは、構成要素であるVVIXとVIXが共に軟調で、エントリータイミングを示唆する一歩手前で足踏みしているようです。