VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年5月4日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年5月4日~5月5日朝の概況
NYダウ、S&P500、NASDAQとも続落です。
地銀の売りが続いており、投資家心理は悪化しているようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
9Dは上がっていませんが、VIXが20ptを超えています。
先物のコンタンゴ状態は続いていますが、第1限月と第2限月の差が縮まってきました。
コンタンゴチャートです。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
ギリギリ先物プレミアムの状態です。
この形が変わらないことを期待しつつ注意していく必要があります。
タームストラクチャーの1週間の動きです。
全体として上に浮かんでいるのが分かります。
5月2日から異変があったことが分かりますので、ヘッジを入れるタイミングとしてはこの指標を見てでも間に合ったであろうことが分かります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
VIXは全ての数値が高くなりました。
VIXが20ptを超えました。
4月14日から幅が狭まってきて現在はスクイーズしつつあります。
VIX/VIX3Mレシオ
0.88と0.9までわずかとなっています。
VVIX/VIXレシオ
VVIX/VIXレシオが天井を付けて下がってきています。
ただし右肩上がりの状況の時にすでに異変を察知していました。
SKEW指数
SKE/VIXレシオが下落してバランスがルくなっていることが分かります。
おとといの移動平均を割り込んだところがロングポジションの手仕舞いタイミングと言えたのでしょうか。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
291万枚のロングポジションがありました。
内容は最も多いのがプット売りで、下落局面の逆張り的なプット売りはよく現れます。
2番目にプット買いが入っているのは、売ったプットの買戻しの可能性があります。
下落の過程で0DTEのポジションとしてコール売りが3番目に来ていて、4番目にコール買いが来ています。
昨日はコール買いが上位に来ていたのですが、本日はコール買いが鳴りを潜めているように見えます。
コールは売るが逆張り的なコール買いが入らないということは、相場は弱気ということでしょうか。
まとめ
VIXが20ptを超えた上にVVIXとSKEWが揃って悪い形となっており、スクイーズチャートも狭まってきている様子を見ると本格的な調整局面と言えるかもしれません。