VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月20日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
重要な指標などが出たわけではありませんでしたが、利益確定売りに押されたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは下落に反応して前提的に上に浮き上がっています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムは長期の銘柄で逆転しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
限月交代したばかりで第1限月と第2限月の差は縮まっています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体的に幅が狭まってきています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.82ポイントと昨日より若干高くなっています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXが両方とも上を向いていて、今は不安定な状況です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXは反応がまちまちとなっていますので判断しにくい状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-200万枚を超える売り圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが上位にきており、相場が下げたのでプットの買戻しがあり全体でマイナスとなっており昨日の相場をトレースした動きだと思われます。
短期のトレーディング中心で、ATMより-5%下はプット売りとコールの買戻し、ATMより5%上はコール売りと考えられ通常の市況の状態です。
10日~30日の取引が多いのはJan19’24P470であり、ITMのプットを買っています。
スマイルカーブ上でIVが低い銘柄を買っており、現物をロングしヘッジ的に買っている可能性があります。
まとめ
市況はクリスマス休暇で参加者が少ない状況の中で、SKEWやVVIXは不安定な状態を示しています。