VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年1月19日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇したことでVIXは全体的に下落しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
再度幅が広がってきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月も安定しています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っていて、安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが下落しVIXも下落しているので良い状況ですが、現在下向きのVVIX/VIXレシオ移動平均が上向きに回復すればエントリーチャンスと言えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下がりSKEWが上がるという良い状態になっています。SKEW/VIXレシオは移動平均を再び超えてきました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+695万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はコール売りが1番多く、株価上昇によるコール買い戻しが2番目に多い状況です。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売りの他、インザマネーになったJan19’24C480,Jan22’24C480,Jan19’24@C477の買戻しのようです。
ATMから+5%は通常赤のグラフ(コール売りによるデルタマイナス)が登場するのですが、今回は緑となっており、要因はITMプット売りかOTMコール買い戻しだと考えられ、上目線のように見えます。
まとめ
株価上昇により、VIX系の各指標が改善に向かってきています。
VVIX/VIXレシオの移動平均が上向けばリスクオンできるタイミングが来るのではないでしょうか。