VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年7月26日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは13連騰ですがS&P500とNASDAQは少し下げました。
FOMCの議長会見は予想通りと受け止められたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
FOMC通過でVIXがさらに下がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムを維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
コンタンゴ率は10%を超えているので安定感があります。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYが下がったため幅がさらに広がっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.83ということで昨日よりも下がっています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは下を向いていますが、VVIXとVIXが両方下げているので問題はありません。
VVIXも急速に低下しています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオも問題ないでしょう。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
110万枚相当の株の下落圧力がオプションでありました。
SPYの株価推移は期中ではFOMCで少し上下しましたが、コール売りの買戻しもさほど入らずに結果としてデルタマイナスに傾いたものと思われます。
満期別によるグラフは縦軸のレンジが最適化されていますので、見た目は多く見えますが実際は数十万枚と、かなり低い数値です。
まとめ
VIXはFOMCを通過して短期のボラティリティが一段と下がり、複合指標を見ても悪くない形をしています。
今は平穏な状態に見えます。