VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月6日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は上昇しましたが、ハイテク株の比率高いNASDAQは下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500は小幅に上昇し、VIXは全体的に下がりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がってきており、安定期になることを示唆しているように見えます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が8%台と、さらに広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っていて安定してきています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが下落、VIXも下落したため若干VVIX/VIXレシオ生データが上昇して良いバランスとなりつつあります。
VVIX/VIXレシオは移動平均がまだ下向きなのでエントリータイミングとしてはまだ待った方が良さそうです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落し、SKEWも下落しました。
バランスが良い状態はVIX下落SKEW上昇なので、今はもう少し様子を見たほうが良いかもしれません。
SKEW/VIXレシオは変動がが極めて少なく、移動平均が生データ上にある状態が続いています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-253万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はコール売りが上位にあり、次いでプット売りです。
プット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売り、ATMから+5%のデルタショートが強いのはコール売りと、典型的な形になっています。
また、使われているオプションは0DTEがほとんどで、短期トレードが中心だと思われます。
まとめ
相場が安定してきて、各指標も悪くない傾向に近づきつつあります。
ただしVVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオについては、バランスが改善する過渡期でありもう少し待ちの姿勢を維持していても良いかもしれません。