VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月27日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
木曜に控えたPCEの結果待ちと言ったところでしょうか。
消費は強くブラックフライデーも売り上げが高かったようなので、思ったほどは下げなかったようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
今週をカバーする9DAYが買われたようで反応していますが、全体としては低水準にあります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムを維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物の第1限月と第2限月の差は13%台と非常に開いており、特に問題ない形をしています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYが比較的多く反応していますが、これは今週をカバーするオプションが買われた程度であり他の指標は若干反応したのみで順調です。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.83と基準の0.9を割っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが上向きで順調です。
VVIXは最低水準にいるため生データは若干上がってきているようです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXも良い形を維持しています。安定的な形と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+1100万枚を超える買い圧力がオプション側にありました。
プット売りが優勢で次いでコール売りが来る、順調な相場の時に見える状況です。
短期物が中心ですが、10日~30日の銘柄で緑が立っているのが分かります。
おそらくプット売りで450ドルまで引き付けて買いたい作戦が取られているのかと思われます。
積極的に買い向かうわけではなく、450ドルまで下げれば買いたいというターゲットバイイングのような動きではないでしょうか。
まとめ
今日の状況はVIXが若干反応しましたがまだ良い形を保っていると言えます。