VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年4月15日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIX指数はさらに反応して大きく上昇しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態が顕著になってきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
第1限月と第2限月はバックワーデーション、指数より先物が安い先物ディスカウント状態です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
指数が先物を大きく上回っています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.98と大幅に上昇しました。節目の1.0を超えそうな勢いです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXがかなり反応しており、リスクオンできるタイミングではありません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係はショート方向にバランスが取れている状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+90万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
寄付きは前日より高く始まりプット買いが優勢でしたが、その後下落したためプット売りの買い戻しが主な取引内容でした。
通常、ATMから-5%はデルタロングでATMから+5%はデルタショートですが、今回は逆になっており通常期ではないことを示しています。
まとめ
VIX系指標が昨日よりも悪化しており、相場が崩れる前兆と言えるような状況です。