VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年3月23日(木)の米国市場の様子を分析しています。
NYダウ,S&P500,NASDAQ
NYダウはザラ場中は上げ佐賀が激しかったのですが、前日比では75.14ドルの上昇でした。
S&P500はNYダウと同等の変動でしたが、NASDAQは改善の兆しがあるようです。
VIX Future Term tructure
危ないのは25pt以上で20pt以下であれば平常期ですが、現在の位置は中間にあります。
指数が下にあり先物が上にあることを先物プレミアムと言い安定期にみられる位置関係です。
先物のコンタンゴ状態が緩い状態にありますので少し注意が必要です。
第1限月と第2限月がもっと離れている状態が通常の安定期と言えます。
9Dayだけが反応していますが、短期物オプションが買われる際に上昇することがあります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
相場が安定しているときは幅が広くなります。
広い幅から縮み始めたらショートするという狙い目かもしれません。逆にスパイクが広がり始めた際にロングが有効かもしれません。
現在はちょうど広がり始めているように見えます。
3月10日に銀行破綻のニュースがあり3月13日にVIXが上がっているのが分かります。
VVIX/VIXレシオ
VVIXとはVIXのボラティリティであり、ヘッジ目的でコールを大量に買われたのかもしれません。
最近はVIXの変動と株価が連動しませんでしたが、今回はVIXが買われているようです。
SPYオプション分析
オーダーフローをマーケットカメレオンで見ると、SPYのオプションは株式の枚数換算で約28万枚のロング総統のポジションとなっていました。
この数値は最近にしてはかなり枚数が少ないと考えられます。
オプションは現物に対して300%を超えて非常に買われています。ただし方向性はオプションでは出ていないことが分かります。
オプションから読み解ける方向感は無いと考えられます。
1,900万枚のロングポジションが建っていた3月1日のSPYチャートを見ると大きく下げたときに見えるので、オプションがメッセージを発しているのかもしれません。
昨日、今日はプットオプションが大量に買われており、4月25日満期のオプションが買われているのが気になります。
昨日の売買動向を調べると6月限のプットが買われているのが気になりますので注意しましょう。
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