【米国市況概況】5月15日 VVIXが相場の天井を表すサインか

  • VIX
投稿者名:守屋 史章  金森 雅人

VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年5月15日(月)の米国市場の様子を分析しています。

 

米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)

日本時間2023年5月15~5月16日朝の概況

NYダウは若干上昇しました。債務上限問題が解決に向かっているという報道もあります。

S&P500も若干上昇し、NASDAQも上昇しました。

NYダウ

<TradingView提供のチャート>

S&P500

<TradingView提供のチャート>

NASDAQ総合指数

<TradingView提供のチャート>

VIX指数とVIX先物の位置関係

青が最新日です。1DAYが下がっていますが形に特に問題はありません。

先物の形は特に問題ありません。

<vixcentral提供のチャート>

コンタンゴチャートです。

<TradingView提供のチャート>

VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー

通常のコンタンゴかつ先物プレミアムです。

<vixcentral提供のチャート>

VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート

タームストラクチャーのスクイーズチャートは9DAYが少し反応しているように見えますが充分幅が広がっていると言えます。

<TradingView提供のチャート>

VIX/VIX3Mレシオ

0.9を基準とすれば、0.84とまだ低い水準です。

<TradingView提供のチャート>

VVIX/VIXレシオ

VVIX単体で見ると下落しましたが、移動平均では上昇となっています。
VIXが上向きになってきましたので警戒しなければいけない水準でしょう。

最近S&P500は下げもしないが上げもしないもみあいの相場ですが、急落する可能性も十分考えられます。

<TradingView提供のチャート>

SKEW指数

今のところは悪いバランスではないことが分かります。

<TradingView提供のチャート>

MOVE指数

 

<TradingView提供のチャート>

SPYのオーダーフロー

デルタ換算すると-72万枚相当のショートポジションでした。

中身はプット買いとプット売りが上位に来ていて、方向感が無いことを示しています。

C413が約1,000枚相当の売りのインパクトでした。

コール売りと同様プットも売られていて、若干コール売りが多かったので全体のデルタがマイナスになっているのでしょう。

それほど強いオプションの上昇や下落を示すフローではないように見えます。

 

<Marchet Cameleon提供>

まとめ

伝統的なVIXの評価では悪い兆候はありません。
VVIX/VIXレシオについては、移動平均ではVVIXもVIXも上昇しています。
レシオが上向いているとはいえ、あまり良い形の上昇ではないように見えます。
VVIX/VIXレシオが上向いているとはいえ、あまり良い形の上昇ではないように見えます。

 

 

 

 

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守屋 史章(もりや ふみあき)株式会社M&F ASSET ARCHITECT 代表取締役
【著者情報】
守屋 史章(もりや ふみあき)
株式会社M&F Asset Architect 代表取締役
オプショントレード普及協会 主宰
宮崎県出身。
慶應義塾大学法学部法律学科卒、同法学研究科修士課程修了

個人投資家として企業数社に投資し、ビジネスオーナーを務める傍ら、証券などへの投資をも手掛ける。投資におけるオプション取引を普及させることを目的に、金森雅人氏と共同でオプショントレード普及協会を設立。短期トレーディングから長期運用まで幅広い投資ニーズをかなえる資産運用を研究している。
「オプションについて話せる仲間が見つからない」という孤独になりがちな投資の研究と意見交換を行える会員制のメンバーシップを中心に、個人投資家目線だからこその目からウロコの独創的アイデアと分かりやすい解説で、「わかる」「できる」をサポート。
資産運用を始めたい方へのバックアップや資産運用教育セミナー等を定期的に開催し、手厚いサポートと実直さで幅広い層から支持を得ている。
JPX(日本取引所グループ)主催のセミナー講師として登壇多数。日本におけるオプション取引の草分け的存在。
 

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