VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年5月5日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年5月5日~5月6日朝の概況
雇用統計の結果が良かったということ+労働供給のひっ迫が和らいだ点が好感されたようです。
またアップルの決算が良かったということも要因の一つでした。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXは下げました。
コンタンゴチャートです。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
コンタンゴで先物プレミアムの形でした。
タームストラクチャーの1週間の動きです。
日4日はショックに備えて身構えましたが、5日にS&P500に特に問題が起きなかったので一気に下げたようです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
VIX/VIX3Mレシオ
0.83ということで0.9から遠ざかりました。
VVIX/VIXレシオ
レシオが天井を付けているので下落の方向です。
上向くにはVVIXとVIXの移動平均が両方とも下がらないといけないのですが、現在はVIXが上がっています。
VVIXが下がり始めているということ逆張り的にエントリーするのも良いですが、より確実に行くのであればVVIXもVIXも下向きでVVIX/VIXレシオが上向きにエントリーすると良いでしょう。
SKEW指数
SKEW/VIXレシオが上向いたので、SKEWとVIXのバランスは改善されています。
レシオの移動平均が横向きになっていますので、SKEWやSKEW/VIXレシオが上向きになると良い兆候と言えるのではないでしょうか。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
48万枚のロングポジション相当でした。
コール売りとコール買いが上位に来ています。
通常の時はプット売りとコール売りが先頭に来るのですが、今回はオプションからは強い情報を感じられませんでした。
コール買いが多いのは、売っていたコールが買い戻された動きが多かったようです。
まとめ
総じて指数は上がったので従来型のVIX単体の分析であれば悪くない状況です。
VVIXとVIXの関係を分析すると、まだ不安定に感じます。
VVIXとVIXが両方下向きになりVVIX/VIXレシオが上昇する形になるのが理想です。