VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年8月20日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500株価は小幅な下落でしたが、VIXは反応して上昇しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
広がりつつあった幅が少し狭まっています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
限月交代をしました。(図はまだ期近が残っている状態です)
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
限月交代をしました。(図はまだ期近が残っている状態です)
新しい先物第1限月と第2限月の差は2.27と充分に広い状況です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きでVVIX/VIXレシオ移動平均が上向いているので引き続き強気のスタンスで良いでしょう。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇しSKEWも上昇する、バランスが悪い状態です。
株価上昇の勢いがなくなり頭をもたげてきている様子がSKEW/VIXレシオから見て取れます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-986万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが優勢でした。
株価が横ばいの中、0DTEのコール売りが徐々に増えていった様子が分かります。
上昇も一服といったところで、利益確定的にコールが売られやすい状況でした。
ただしこのように一服を伴いながら株価上昇していくのは良い流れであると考えられます。
まとめ
株価上昇は一段落しましたが、VVIX/VIXレシオは強気サインが出ています。まだエントリータイミングとしては遅くないと考えられます。