VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年5月15日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
15日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る伸びにとどまり安心感から株価は上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
CPIを通過したことでVIX1Dは大幅下落し、他の指標も大きく下げました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が0.88と広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回り警戒ラインから遠ざかりました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXもVIXも下落したため、VVIX/VIXレシオが再度上昇を始めました。
引き続き強気の姿勢で問題はなさそうです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下がりSKEWが上がる、バランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+238万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢で平常期の形と言えます。
まとめ
CPIを通過したことで安心感が広がり、再びVVIX/VIXレシオが強気を示しています。
まだ上昇トレンドは続くのではないでしょうか。