VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月12日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
ハイテク系がけん引しているようです。
インフレ鈍化の兆しも出てきており、FOMCを控えて先回りの買いでしょうか。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
不確実性が残るということで短期の指標が上がってきています。
ただし上昇したから何かが起きるというわけではなく、今回は相場が上昇したのにVIXが上昇したのはCPIやFOMCのヘッジのために買われたと考えられます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
9DAYが反応していることが分かります。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差が10%台に若干狭まりました。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYとVIXが上昇しています。短期的なヘッジと考えられます。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と若干反応しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオがまだ上を向いているので、安心できる状態ですが、VVIXやVIXが上がっており多少ヘッジが入りつつあるように見えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは移動平均を上回っておりバランスは良いと考えられます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+880万枚を超える買い圧力がありました。
プット売りが先頭に来ており、コール売りに対して株価が上昇することに伴うコール買い戻しが続いています。
なにかサインのようなものは感じられません。
まとめ
VIX各指標を見る限りでは不穏な反応はありません。
短期的なヘッジのために買われているようです。