VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年7月25日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
1DAYが反応しているのはFOMC議長会見を意識しているのでしょうか。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
9DAYは少し高い位置にいますが全体としては先物プレミアムで問題ありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は9%と昨日よりも広がってきています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYが反応しているのはFOMCの影響だと思われます。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と前日から変わらずであり、基準の0.9よりも低い位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは下を向いているのが気になります。
内容を見るとVVIXもVIXも両方とも下向いておりVIXが底に来ていて鈍化したためだと思われます。
両方とも下を向いているのは良い傾向と感じます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係は以上を見て取れるものではありません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
823万枚のロング相当の圧力がありました。
通常はプット売りとコール売りがあり、相場上昇によりコール買い戻しが出るのですが、今回はコール買いが上位に来ており、単騎でコール買いをしているように見えます。
相場が上抜ける可能性があるのかもしれません。
5日以内のオプションに800万枚のボリュームがあり数量が多くなっています。
まとめ
VIXに関してはFOMC待ちということで短期の指標だけ反応していますが、特に不安な材料は見当たりません。
VVIXもVIXも下向きなのでまだ心配する必要はないと考えられます。