VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年6月14日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウとS&P500は下落し、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500は若干の下落でしたが、下落量に対してVIX各指標の上昇度合いが高い印象です。
18日発表される米5月小売売上高に注目が集まりヘッジニーズが高まっている可能性があります。
また、6月19日(水)が米国市場休場のためのヘッジニーズかもしれません。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全ての指標が反応して幅が狭まりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が1.44と広がってきました。
明日先物第1限月が満期を迎えます。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9を下回っていて順調です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXとも上昇しました。特にVVIX移動平均が上を向き始めたので少し注意が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇しSKEWが下落する、悪い状態(株価下落方向)でバランスが取れているようです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+370万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
S&P500が下落して始まりプットが売られ、株価上昇に伴いさらにプットが売られたようです。
まとめ
VVIXの移動平均が上向きになった点が気になります。