VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月29日(木)の米国市場の様子を分析しています。
(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
PCEを通過しVIX9Dも落ち着き始めました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
徐々に幅が広がり始めました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は6%台とほぼ変わらずです。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.90と基準の0.9と同等の位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの移動平均とVIXの移動平均が共に下を向きました。
なお、VVIX/VIXレシオの詳細な解説を有料セミナーで行いました。
動画の一般販売をしていますので興味がある方はこちらを確認ください。
https://shop.option-trade.jp/vix-option-basic/
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落してSKEWが上昇する、バランスの取れた状態になりつつあります。SKEW/VIXレシオは移動平均を超えています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+659万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売り、ATMから+5%のデルタショートが強いのはコール売りと、典型的な形です。
10~30日の満期のまとまったデルタロングは向こう1か月程度の強気のプット売りが出ていると思われます。
まとめ
SPYオーダーフローでは向こう1か月程度の強気相場を予想するプット売りが出ていますが、オプション市場に何か特別な力が働いているということは特段見受けられません。