VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年1月17日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価の下落でVIXが反応しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
徐々に幅が狭まってきている様子がわかります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので形的には安定を示しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が縮まってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.9と基準ラインまで上昇しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXがともに上昇し、VVIX/VIXレシオが下向きの状態です。
株価下落に注意が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇してSKEWも上昇する、悪いパターンです。
また、SKEW/VIXレシオは移動平均を下回っています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-40万枚を近くの株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており、ATMから-5%のプラスのデルタが強いのはプット売り、ATMから+5%のマイナスのデルタはコール売りによるものと思われ、平常期の傾向に戻りました。
このオーダーフローからはオプション側に何か特別な圧力がかかっている様子は感じられません。
まとめ
スクイーズが縮まり、VIX/VIX3Mが基準の0.9到達、VVIX/VIXレシオもSKEW/VIXレシオも悪い形を示しているので、今後調整が続く可能性があります。