VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年5月16日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落し、若干高めだったVIX9Dが下落しました。経済指標のイベント通過によるヘッジニーズの減少と思われます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
特にVIX9Dの下落が顕著です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が0.85と広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っていて、低位安定に向かっているようです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが若干上がりましたが、VIXが下げたためVVIX/VIXレシオは上昇しました。
上昇トレンドは継続しているようです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが低下しSKEWが上昇するバランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-231万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。
ATMから-5%のデルタショートは、中盤からの上値の重さから、プット売りの利食いによる買戻しやコールの押し込み売りが出たようです。
まとめ
株価上昇は一服しましたが、依然として上昇トレンドは継続していると考えられます。