VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月9日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは下落しましたが、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500は上昇しましたが、VIXはほとんど前日と変わりませんでした。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がっている状態を維持しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が9%台と広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VIX移動平均は下を向いていて順調ですが、VVIXの移動平均が現在は横ばいなので完璧なエントリータイミングとは言えませんが、VVIX/VIXレシオが上向きに変わりましたのでリスクオンできる状態にあると言えそうです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは低下してSKEWが上昇する典型的な形であり、バランスは取れていると言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+582万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りの次にコール買いが来ています。これはS&P500の上昇でコール買戻しが発生したためだと思われます。
コール売りものデルタも大きいですが、コール買い戻しとプット売りで大きく全体でプラスデルタになりました。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売り、ATMから+5%のデルタロングはコール買い戻しです。
満期は5日以内が多く0DTEが中心の取引でした。
まとめ
VVIX/VIXレシオの移動平均が上向きましたのでエントリータイミングと言えそうです。