VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月8日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500の株価が上昇しVIX9DAYのIVが低下しました。全体的に底値圏にいます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は5%台とほぼ変わらず。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが上向きになりました。VIX移動平均は下降していますが、VVIX移動平均はまだ横ばいであり、VVIXが下がればリスクオンできる環境が整います。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下降しているもののSKEWが下落しているので、バランスが取れた状態ではなさそうです。
ただSKEW/VIXレシオは横ばいながら若干移動平均を超えているので問題は無いと言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-416万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ています。
昨日に引き続きDes20’24P540が売られています。
年末にSPYが540ドルまで上昇すると想定した強気のITMプット売りのようです。
まとめ
VVIX/VIXレシオの移動平均が上向きになりました。
より慎重に取引するのであればVVIXの移動平均が上向いたらエントリーとなりますが、リスクを取れるかたはエントリーしても良いタイミングと言えそうです。