VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月13日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは小幅に上昇、S&P500、NASDAQとも若干下落しました。
NY連銀が調査している期待インフレ率、CPIを控えて上値は限られていたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
前日より1DAY、9DAYが少し上昇しました。
CPI待ちと言ったところでしょうか。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムの状態が続いています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
まもなく満期となります。平穏時よりは開きが少ない状態で推移していました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
広い所での反応なので問題はないでしょう。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.9に近づいてきた点が気になります。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXは下落、VIXが少し反応したためにVVIX/VIXレシオは下向きになり始めました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係はバランスが取れていると感じています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+189万枚を超える買い圧力がオプション側にありました。
中身はコール売りが優勢で、プット売りよりもコール買いが上位に来ている点が気になります。
14日満期のOTMの銘柄が買われている(または買い戻している)ところを見ると上目線なのではないかと推察します。
コールの買いが強いことに関しては、昨日の相場は強く上がってはいないので、買戻しというよりは新規で建てているのではないでしょうか。
まとめ
VIXは1つ1つの経済指標に反応はしますが、全体的には悪くなっている様子はありません。