VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年7月12日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
CPIがインフレ鈍化を示しており金利の引き上げが1回にとどまるのではないかということで好感されたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
CPIで少しだけ構えていたのが解消され、全体的に沈んでいます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムです。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差が10%を超えて通常に戻ってきたようです。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
軒並み下がっているのが分かります。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.84まで一気に下がりました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXはまだ高いまま維持しています。
VIXは剥げたのですがVVIXが依然として高いままです。
VVIX/VIXレシオは上向いてきましたが、VVIXが下向いたときにエントリータイミングとなるのではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下がってSKEWが上がる逆相関の指標であり、今のバランスは良いと思われます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
1380万枚相当の売り圧力がありました。
相当な売り圧力となっています。
内容はコール売りが最も多く、1380万枚のデルタはコール売りだと思われます。
5日以内の短期銘柄が見えていないのはエラーか相殺されたのかは分かりませんが、典型的な高寄りによるコール売りでした。
マイナスが大きいときには相場の転換点になることがありますので注意しましょう。
まとめ
VVIXが下向いてきたらリスクオンしやすくなるでしょう。