VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月8日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
数日形が変わることなく推移しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴで先物プレミアムなので安心できる形です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は13%と広がり、安心感が漂っているようです。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
数日前にVVIXとVIXが下落したことでVVIX/VIXレシオが上昇しており、リスクオンしやすい環境でしょう。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下がりSKEWが上がりバランスは悪くありません。ただしSKEW/VIXレシオの数値が10を超えているが気になります。
VIXの姿は問題ない形となっていてポジションを取りやすい状況になっているのではないでしょうか。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
デルタ換算で+560万枚のロング相当です。
株価は上昇したのでプット売りを入れる0DTEが多かったのだと思われます。
内容を見ても平常時の姿であるプット売りとコール売りが先頭に来ています。
今回は上昇したのでプット売りが先頭に来て、コール売りの買戻しでコール買いが3番目に登場したようです。
コール売りに対する買戻しはそれほど高くありませんでした。
まとめ
依然としてVIX系指標はリスクオンを示しています。