VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年4月19日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年4月19日~4月20日朝の概況
NYダウとS&P500は若干下げました。上値が重いようです。
NASDAQは少しだけ上昇しました。方向感は無いように思え、来週以降の決算期に備えているようにも見えます。
NYダウ
<TradingView提供のチャート>
S&P500
<TradingView提供のチャート>
NASDAQ総合指数
<TradingView提供のチャート>
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXは低い位置にいてVIX9DAYも定位置にいます。
<vixcentral提供のチャート>
コンタンゴチャートです。
<TradingView提供のチャート>
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
先物と指数の関係はきれいなコンタンゴで先物プレミアムで平常時と言えます。
長期の先物が若干高くなっているように見えます。
<vixcentral提供のチャート>
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
<TradingView提供のチャート>
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mは0.82と数値が低くなり、基準である0.9を下回っています。
<TradingView提供のチャート>
VVIX/VIXレシオ
VVIX/VIXレシオは上向いています。
内容を見ると移動平均はVVIXもVIXも下がっていますが、VVIXの日足を見ると昨日に続き上昇している点が気になるところです。
<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWについてはこのぐらいの変動は誤差の範囲として動くと思われ、SKEW/VIXレシオは高い位置から下がってきてはいないので、この状態であれば慌てる状況ではないように見えます。
<TradingView提供のチャート>
MOVE指数
<TradingView提供のチャート>
SPYのオーダーフロー
コール売りが最も多くなりましたが、オプション取引は平均よりも半分程度の取引量でした。
昨日はデルタ換算でマイナスでしたが本日はプラスに転じました。
特筆すべき点は感じられません。
<Marchet Cameleon提供>
まとめ
VVIXの形だけ気になりますが、まだ大きな転換点ではないと考えられます。
VIX指標やSPYの分析上では目立った情報はないように思えます。
※当ブログは筆者の個人的な見解を示すものにすぎません。掲載しているデータの収集とその分析についても、筆者の個人的な視点に基づく分析であり、その有効性を保証するものではありません。解説においては、筆者の独自の視点で学習目的のために事例を簡略化している場合があるため、資料の中で紹介される事例は実際の相場とは異なる場合があります。取引事例についても、完全に再現しているものではなく、かつ、その有効性を担保するものではありません。また、本資料に含まれる記述や情報については十分精査しておりますが、その内容に関して筆者は一切責任を負いません。
※当ブログは過去の市場分析と戦略案を検討するものでありますが、取り上げている投資戦略についてはシミュレーション上のものであり、確実にそのような結果が出ることを示すものではありません。また、相場状況によっては損失が出ていた可能性も十分にあり得ます。当該シミュレーション結果が解説の中で説明した戦略の優位性や利益を保証するものではありません。よって、その内容を将来に当てはめて利益が出ることを保証するものではありません。投資手法の有効性などにつきましては、読者の皆様において十分に内容をご精査いただき、商品の特性、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の投資判断と責任でお取引いただくようお願いします。
※株式取引(米国株式)、オプション取引(米国株オプション取引)においては、株式相場、為替相場の変動等によって損失が生じるおそれがあります。お取引に際しては、あらかじめお取引先の金融商品取引業者等より交付される契約締結前交付書面等を十分にお読みいただき、商品の性質、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分に御理解いただいたうえで、御自身の判断と責任でお取引いただきますようお願い申し上げます。