VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年6月18日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日高まったVIX9DやVIX30Dは少し落ち着きました。全体的に前日よりも下げています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅の広がりを見せてきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は1.00です。新限月となり、初日にしては開きが大きい印象です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.84と基準の0.9を下回っていて、低位安定の方向にあるようです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに下落しました。VVIX移動平均はまだ上向きですが、割り込むようだとまたリスクオンのサインが点灯します。
VVIX/VIXレシオはまだ上向きを維持していますが、VVIXの移動平均の方向を見極めるまで待っていても良いかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落して、SKEWも大幅に下落しました。SKEW/VIXレシオは移動平均を割り込み始めているので少し注意が必要です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-419万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
S&P500の上昇でコール売りが出るのは市場参加者が安心感を示していると考えられる良い兆候です。
ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売り、ATMから+5%のデルタショート(赤)はコール売りと、典型的な形です。
まとめ
週明けの月曜はVIXの数値が高くなりかけていましたが、前日は株価の動きも少なくVIXは全体的に落ち着きました。
VVIX移動平均が再度下向けばリスクオンサインの再点灯の可能性があります。