VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年4月5日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
株価が上昇したためVIX1DやVIX9Dは大きく下げましたが、期間の長い指標は下げ方が緩やかであり警戒感は持続している可能性があります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スパイクの予兆が無くなるか今後に注目です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態ですが指数と先物の価格がほぼ同一となっており異変を示しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は2%台と狭いままです。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.93と基準の0.9を上回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VIXは下落しましたがVVIXは引き続き上昇を示しています。VVIXが高くなりVIXが低くなったためVVIX/VIXレシオは若干上昇しました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXの下落に伴うSKEWの上昇はほとんどありませんでした。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-257万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
プット買いが最も多く取引されていました。
昨日のチャートは高値で寄り付きコール売りとプット売りが拮抗していましたが、その後上値が重くなりプット売りの買い戻しが発生したものによると思われます。
まとめ
前日の急落による影響は継続せず、市場に安心感が漂い始めているように見えます。