VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月1日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
金融引き締めの終わりという雰囲気になってきたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは落ち着いており異常は見られません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムで安定的です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
コンタンゴ率も12%台と非常に広いとみてよいでしょう。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYが反応はしていましたが収まって来て全体的に下がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.82と充分に低い状態です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
SKEWとVIXのバランスは良いです。
現在は11倍であり、上昇トレンドにあるときにレシオが上向きになっている時はトレンドの方向に進みやすいので、現状は現状のトレンドは良いバランスと考えられます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIX系指標は良いバランスを保っていると考えられます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+300万枚ちかくの買い圧力がオプション側にありました。
コール売りが上位に来て、その次のプット売りと相場上昇に伴うコール買い戻しによりデルタが全体定期にプラスとなっていた模様です。
ATMよりも上が赤はOTMコール売り、ATMよりも下がプット売りとコールの買い戻しの緑という典型的な相場であり、満期日数ごとのデルタの値を見ても特に異常は感じられません。
12月8日の満期のC459が気になりますが、ITMになっており買い戻しが発生したのかと思われ、売っているチームが買い度もしているということは先高感が強いのではないかと思われます。
まとめ
VIX系指標は良いバランスを保っていると考えられます。