VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月23日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
3指標とも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムで問題はありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は10%に近づいています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
タームストラクチャーも開いています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.9が節目に対して0.80と充分低い値です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
懸念なのがVVIXとVIXの関係です。
6月14日からVVIXの移動平均が上向いていきました。
ここが原資産のピークとなっているのでポジションを落とすという決断もしやすかったのではないでしょうか。
生データ的にはVVIXが落ち着いてくるので、下向きになった時点でリスクオンできると考えられます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオが移動平均の上にいるのでバランスは良いと判断します。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-970万枚を超えるマイナスでした。
コール売りが優勢でした。
コール売りが強くてコールの買い戻しがほとんどないことが分かり、売り圧力になっていたと考えられます。
最近には珍しく赤が突出しています。
相場の転換点になる可能性が高いという話を以前にしましたので、一旦下げ止まるかもしれません。
引き続き相場の動向を見ていきたいと思います。
まとめ
VIX指標は悪くありません。押し目買いのチャンスと言えるかもしれません。
VVIXはコール買いが入っているのかもしれません。警戒が必要かと考えます。