VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月10日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
短期的な指標もイベントが特になく下がってきています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムの状態を保っています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は6%台と徐々に広がってきました。
満期まで1日ですが、まだ指数と先物の差がある状態であり、第1限月は少し身構えているようにも見えます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
徐々に広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を割り込んでいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX自体が低い位置にいるためなかなか下げにくい状況です。
VIXも下がってきましたがこれ以上の下落は難しい状況のようです。
VVIX/VIXの上昇は問題ないですが、VVIXが少し上昇している点が気になります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオも移動平均を超えて完全に上を向いています。
VIXが少し下げてSKEWが少し上がっているのでバランスは良いと言えそうです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+830万枚を超える上昇圧力がオプション側でありました。
中身を見るとプット売りが多く、相場の上昇に合わせてプット売りが優勢だったということでしょう。
昨日のフローは相場の上昇のトレースに過ぎず異変は特に感じられません。
まとめ
VVIXの値が底値であり反応し始めている点が気になりますが、それ以外は問題ないと言えそうです。