【米国市況概況】8月31日VIX系指標は全て好転しリスクオン可能な状態と言えます

  • VIX
投稿者名:守屋 史章  金森 雅人

VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年8月31日(木)の米国市場の様子を分析しています。

 

米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)

NYダウ、S&P500は下落、NASDAQは上昇しました。
雇用統計待ちと言ったところでしょうか。
利益確定の売りが出たと思われます。

NYダウ

<TradingView提供のチャート>

S&P500

<TradingView提供のチャート>

NASDAQ総合指数

<TradingView提供のチャート>

VIX指数とVIX先物の関係

独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ

青が最新日を示しています。

青が全体的に低下しました。
1DAYは雇用統計に備えた買いだと思われます。

指数と先物の位置関係を示すグラフ

コンタンゴかつ先物プレミアムを維持しています。

<vixcentral提供のチャート>

VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅

コンタンゴ率は9%台と広がってきています。

<vixcentral提供のチャート>

コンタンゴチャート

<TradingView提供のチャート>

VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート

独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。

スクイーズ状態は広がりを見せて順調です。

<TradingView提供のチャート>

VIX/VIX3Mレシオ

VX/VIX3Mレシオのグラフです。

0.85と基準ラインの0.9を割っているので問題ありません。

<TradingView提供のチャート>

VVIX/VIXレシオ

VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。

VVIX/VIXレシオの移動平均が上向きました。
昨日の動きでVVIXが反応した点が気になりますが、いよいよリスクオンできる状態にあると考えられます。

<TradingView提供のチャート>

SKEW指数

SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。

SKEWとVIXの関係も10倍を超えて良いバランスと言えます。

<TradingView提供のチャート>

債券のボラティリティを示すMOVE指数

 

<TradingView提供のチャート>

独自に作成した米国債イールドカーブ

時系列に整理しました。青が最新日です。

SPYのオーダーフロー

SPYのオーダーフローを分析します。

+330万枚を超える買い圧力がありました。

個別銘柄の方は売り圧力があったのでまちまちと言ったところです。
金額ベースでは全体的にマイナスです。

中身はプット売りとコール売りが多くを占めており、市場が平常時によくみられる傾向です。

数日前に9月4日週のコール買いが増えていたのは気になる点ですが、今回のオプションからは市場のサインは出ていないように思えます。

 

<Marchet Cameleon提供>

まとめ

雇用統計待ちではありますが、市場の温度感はリスクオンできるように見えます。

 

 

 

 

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守屋 史章(もりや ふみあき)株式会社M&F ASSET ARCHITECT 代表取締役
【著者情報】
守屋 史章(もりや ふみあき)
株式会社M&F Asset Architect 代表取締役
オプショントレード普及協会 主宰
宮崎県出身。
慶應義塾大学法学部法律学科卒、同法学研究科修士課程修了

個人投資家として企業数社に投資し、ビジネスオーナーを務める傍ら、証券などへの投資をも手掛ける。投資におけるオプション取引を普及させることを目的に、金森雅人氏と共同でオプショントレード普及協会を設立。短期トレーディングから長期運用まで幅広い投資ニーズをかなえる資産運用を研究している。
「オプションについて話せる仲間が見つからない」という孤独になりがちな投資の研究と意見交換を行える会員制のメンバーシップを中心に、個人投資家目線だからこその目からウロコの独創的アイデアと分かりやすい解説で、「わかる」「できる」をサポート。
資産運用を始めたい方へのバックアップや資産運用教育セミナー等を定期的に開催し、手厚いサポートと実直さで幅広い層から支持を得ている。
JPX(日本取引所グループ)主催のセミナー講師として登壇多数。日本におけるオプション取引の草分け的存在。
 

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