VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年4月26日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500株価は上昇し、VIXは総じて下落、落ち着きを取り戻しつつあります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がりつつあります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムに戻りました。相場が安定に向かっているのでしょうか。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は0.48ポイントと広がりを見せ始めています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.92と基準の0.9を上回っているものの、徐々に落ち着いてきました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXともに下落し、移動平均も下向きました。
今後VVIX/VIXレシオ移動平均が上向きになった場面がリスクオンのタイミングとなるでしょう。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇するバランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+187万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢で平常期の形と言えます。
特に目立った異変は感じられません。
まとめ
先物プレミアム状態への改善、スクイーズチャートの幅の広がり、VIX/VIX3Mの下落など、VIX系指標は市場不安が緩和してきたことを示唆しているようです。