VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月27日(水)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは下落、S&P500、NASDAQは小幅に上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の水準とほぼ変わらず、PCE発表待ちでVIX9Dが高くなっているようです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
徐々に幅が広がりつつあります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が7%台と徐々に広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.90と前日と変わらずです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX下落、VIX下落でVVIX/VIXレシオの生データは上昇し始めました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落してSKEWが上昇する、バランスが取れた状態と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+313万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
今週末満期のMar01’24C506のATM買いは売っていたコールの買い戻しと思われます。
まとめ
PCEでVIX9Dが高くなっているものの、指標を観察すると市場は荒れておらず不穏な動きもないように見えます。
VVIX/VIXレシオが底入れをして上昇パターンになっているか見極めたいところです。