VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年7月7日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
雇用統計はそれほど強くありませんでしたがサービス業の賃金が足かせになるだろうという懸念から売りが出だ模様です。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
タームストラクチャーは全体的に見ても20もいかないところで平行線をたどっているので特に問題ないです。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物と指数の関係はコンタンゴで先物プレプレミアム、問題はありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の比較では6%と若干幅が詰まっています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートは充分に広がっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
VIX3Mと比較したグラフは基準が0.9であり落ち着いています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXはVIXオプションから算出される指標です。
VVIX/VIXレシオは移動平均レベルでは下落しており、手出しができない状態ではないでしょうか。
今ショートをする方が良いかもしれません。
押し目買いするのは怖いタイミングです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは10倍なので悪くはありません。
ただし移動平均では割っているので、若干バランスが崩れていることが考えられます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+580万枚の買い圧力がオプションでありました。
チャートを見るとスタートはプット売りとコール売りが入り、相場上昇とともにコール売りの買い戻しが発生して、プット売りとコール買戻しにより580万枚の買い圧力につながったようです。
短期的なトレードで5日以内のオプションが大半でした。
まとめ
VIX単体の分析を見ても悪くあありませんが、VVIXが少し悪い形になっています。
押し目買いとしてロングするのは早計に思います。